祖父

母方の祖父は第二次世界大戦中は軍医でした。

戦後は無医村地区に診療所を作り

亡くなる直前まで診療を行っていました。

孫達には優しくて私は祖父のことが

大好きでした。

祖父の専門は産婦人科でした。

産婦人科で軍医？と疑問に思っていました。

母達から聞かされた話しですが

終戦後祖父はすぐには帰ってこなかったそうです。

一年ほど経ってから戻ってきたようですが

どこで何をしていかたかは

全く語らなかったそうです。

後に他の方から教えられましたが

引き揚げてこられた女性達のなかで

性暴力の被害に遭われた方々の

処置や手術を行なっていたようです。

あなたはあなたのお祖父様を

誇りに思いなさい。

教えて頂いた方から言われました。

そんな祖父がよく言っていました。

「日本を守るためには強い軍隊がいる。

やられない為には守るだけではダメだ。

無益な人殺しはもうたくさんだが

国を守り天皇陛下をお守りするには

丸腰ではダメだ。」

祖父は命がけで国の為、天皇陛下のためと

従軍しました。

当時は当たり前のことだったでしょう。

そして数えきれない人が亡くなり

国民全てが辛い思いをし

生死を彷徨ったはずです。

もし祖父が今のこの国を、

祖父が命がけでお守りした

昭和天皇の曾孫をみたら

なんと言ってくれたのかと

思いながらテレビを観ていました。